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庭園とお茶の時間

栗林公園は、座ると見え方が変わる。高松で庭とお茶を楽しむ

旅行の途中に、次の目的地まで少し時間がある。そんなとき、庭園を「有名な景色を撮って帰る場所」にしてしまうのは惜しい気がします。高松の栗林公園(りつりんこうえん)なら、池のそばを歩いたあと、茶屋で腰を落ち着ける時間まで予定に入れてみませんか。

今回の楽しみ方は、南湖を違う高さから見ること。水辺から、掬月亭(きくげつてい)の低い床から、余力があれば飛来峰(ひらいほう)から。同じ池でも、目の前に来るものが変わります。園内に約2時間を取る提案で、すべての池や建物を巡るコースではありません。

飛来峰側から見た栗林公園の南湖、偃月橋と掬月亭の記録写真
記録写真:Fg2/撮影日登録 2005-12-31。Wikimedia Commons / Public domain。原画像無改変、表示時の縮小のみ。現在の景観・天候・紅葉を示すものではありません。

まず松を見て、それから池へ

東門で地図を受け取ったら、すぐに最短距離で茶屋へ向かわず、鶴亀松や箱松のあたりで足を緩めてみてください。枝の向き、幹の曲がり方、地面に落ちる影。名前を覚えなくても、一つずつ見比べると庭を歩く手掛かりになります。

栗林公園は、紫雲山を背景に六つの池と十三の築山を配した庭園です。広い地図を見て「全部行かなければ」と思わなくても大丈夫。今回は南湖の周辺を中心に、東門へ戻りやすい範囲を選びます。以下は編集部の歩き方の提案で、公式ガイドの所要時間や開催予定ではありません。

歩く順番の目安

東門 → 鶴亀松・箱松周辺 → 南湖・掬月亭 → 余裕と足元の状態に応じて飛来峰 → 東門。園内地図と現地案内を優先し、通行規制があれば順路を短くします。

最初の散策に30〜40分、お茶と休憩に30〜40分、戻り道と写真に30〜40分ほどを見込むと、約2時間の枠になります。待ち時間や歩く速さで延びるので、そのまま列車の乗車時刻から逆算しないで、駅までの移動と乗車待ちを別に残してください。

掬月亭では、写真を撮る前に座ってみる

南湖の西側にある掬月亭は、庭の中の大きな茶屋です。池に近い低い床が特徴で、立って歩いていたときとは視線の高さが変わります。景色を眺めながらお茶を飲む、そのために入亭料を払う、と考えると予定を決めやすくなります。

たとえば二人旅で、一人は写真を撮りたい、もう一人は少し休みたいとします。そんなときは、ここで一度座って、次の場所へ急ぐ前に同じ景色を眺めてみませんか。窓の向こうの池と、その奥の山。撮影するときは、席や通路を長く占めず、周囲の人も景色を楽しめるように配慮しましょう。

南湖の対岸から見た掬月亭の外観、2012年撮影
記録写真:Fraxinus2/撮影日登録 2012-10-08。Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0。原画像無改変、表示時の縮小のみ。現在の景観・天候・紅葉を示すものではありません。

運営者の二蝶が案内する掬月亭の営業時間は9:00〜16:30、最終入亭16:00。抹茶とお菓子付きは大人800円・小中学生500円、煎茶とお菓子付きは大人600円・小中学生400円です。公園の入園料は別に必要です。内容や受付状況の変更はあり得るので、出発前に運営者の案内を確認してください。

早朝に庭園へ入れても、茶屋は9時からです。お茶を今回の楽しみの中心にするなら、開園直後だけで日程を組まないほうが自然です。予約制の昼食企画は通常のお茶の利用とは別なので、この予算には含めていません。お茶席の空きや特定の席を保証するプランでもありません。

高いところから見るのは、最後の楽しみに

飛来峰は、南湖や偃月橋、掬月亭と背景の紫雲山を見渡す築山です。先に水辺の景色を見ておくと、さっき通った場所がどこなのかを探す楽しみが生まれます。上からの写真だけを目的にするより、庭の広がりがつかみやすくなるはずです。

ただし、上り下りまで全員に勧めるつもりはありません。濡れた足元が気になる日や、歩く量を抑えたい日は、水辺で折り返せば十分です。車いすやベビーカーでの通行が難しい場所もあるため、公式の専用モデルコースを先に確認してください。写真と同じ地点へ無理に行く必要はありません。

入園とお茶、いくら用意する?

通常の個人料金/2026年11月3日確認。昼間の庭園散策と掬月亭のお茶を想定
項目大人小中学生
栗林公園 入園料500円170円
掬月亭 抹茶・お菓子付き800円500円
掬月亭 煎茶・お菓子付き600円400円

大人1人なら、入園と煎茶で1,100円、抹茶なら1,300円です。大人2人がどちらも抹茶を選ぶ仮定なら合計2,600円。小中学生1人の入園と抹茶は670円です。公園は未就学児無料ですが、茶屋の子ども料金の対象は小中学生なので、幼児のお茶代を無料と読み替えないでください。

昼食を別に800〜1,200円ほど見込むなら、大人1人の入園・お茶・昼食で1,900〜2,500円が予算の目安になります。昼食分は編集部の見積で、特定店のメニュー価格ではありません。鉄道・バス・タクシー代、宿泊、買い物は別。今回の合計は割引や減免を使わない通常料金で計算しています。

11月は夕方まで。駅名も一度確認を

公式の利用案内では、11月の開園時間は6:30〜17:00、通常は年中無休です。ただし高松地域に暴風警報(暴風雪警報を含む)が出た場合は臨時休園します。紅葉の色づきや夜間企画の実施をこの記事で保証するものではありません。昼間の散策として組み、当日の臨時情報と季節ごとの開園時間を確認して出かけてください。

車なしで行くなら、入口を先に決めると迷いにくくなります。公式日本語アクセス案内の徒歩目安は、ことでん「栗林公園駅」から7分、JR「栗林公園北口駅」から3分、JR「栗林駅」から15分。似た名前でも別の駅です。今回の東門スタートに合わせる場合と、北口から入って東門側へ回る場合では、園内の歩き始めも変わります。

高松駅からバスを使う方法もあり、公式案内は4・5番のりばから「栗林公園前」下車を案内しています。便ごとの運賃・時刻は交通事業者の案内で確認を。徒歩時間は公式の目安で、信号待ち、荷物、地図を読む時間までは含めず、余裕を足して考えましょう。

雨なら、庭を全部歩く日にはしない

小雨でも来園するなら、散策を短くして掬月亭で休むか、讃岐民芸館へ立ち寄る案があります。民芸館は公園の入園料が必要ですが、入館自体は無料。公式案内では開館時間は公園と同じ、休館日なしです。工芸品や昔の道具を見る時間へ切り替えられます。

どちらへ行くにも屋外の移動は残ります。大雨や強風の日に使える完全屋内コースではありません。無理に入園せず別日に回す判断も含めて、天気予報と公園のお知らせを確認してください。晴れた写真と同じ空や、水鏡のような池面に出会えるとは限りませんが、歩く量を自分で決められる余白は残せます。

出発前に確認した公式情報

料金・時間・交通・利用条件は、以下の公式情報を2026年11月3日に確認しました。歩く順番と所要時間は旅程の提案、昼食代は予算の目安です。